飛田遊郭(飛田新地)鯛よし百番

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飛田遊郭

1912年(明治45年)難波新地乙部遊廓が全焼するミナミの大火が発生し、
廃業・移転を迫られ1916年(大正5年)に現在の大阪市西成区山王3丁目辺りに移転。
1958年の売春防止法施行以後は料亭街『飛田新地料理組合』となっていますが、
表向きは料亭で、お店の中で客と仲居の自由恋愛が始まり行為が行われています。
この暗黙の了解が不思議ですよね。女の子の募集も料亭なだけに「仲居さん募集」・・・
江戸時代から続く遊郭と比べると飛田遊郭は比較的新しい遊郭になりますね。

新今宮「あいりん地区」を経由する

初めて飛田新地に行ったのは2007年の夏でした。
あえて新今宮の駅で降りて「あいりん地区」を経由します。
あいりん労働公共職業安定所の前を通り掛かった時に2匹の野良犬を見て驚きました。
今の時代に野良犬っているんだ・・・と、酒臭いおっちゃんの横を通りながら向かいます。
うどん屋さんの料金の安さに驚いたり、宿泊施設も安っ!! 自販機のジュースも安い。
ドヤ街の雰囲気に漫画本”明日のジョー”を連想してしまいました。
さすがに写真は撮れなかったですが、今でもガリガリの野良犬の姿は記憶に残っています。

鯛よし百番

大正時代に建てられた建物で2000年(平成12年) に登録有形文化財となりました。
鯛よし百番の「百番」は最上級の遊郭を表す意味だそうです。

玄関を入ると顔見世が行われた空間があります。
こんな狭い場所に座れないと思うので、
現在の風俗店のように写真を並べていたんでしょうか??

太鼓橋を渡って部屋に向かいます(写真左)     京都の三条大橋もあります(写真右)

1階の「桃山殿」で食事をすることが出来ました。

眠り猫と日光東照宮を模してつくられたもの

他のお客さんが居なかったので2階の電気も付けてもらって見学させてもらいましたが、
慌てて撮ったのでブレブレなのが悔やまれます。。。😅
2階は小部屋のお部屋があり、東海道五十三次や色々と各部屋趣向が凝らされています。

外に出ると日も暮れて飛田新地独特の雰囲気に飲み込まれそうです。
連なる赤い提灯がタイムスリップしたような錯覚を起こします。

追伸

2回目の飛田新地訪問は2014年でした。
この時も鯛よし百番で食事をしましたが、2階の小部屋でした。
この時は部屋の写真は撮らずでしたが、車で来ていたので飛田新地を見学しながら車で走りました。
前方の車がゆっくりと走りながら女の子を選んでいるのか?ジワジワと進んだり、お店の前で止まったりします。
後部座席に友達二人が乗っていて、私が運転をしていたのですが、
後部座席でスマホを触っていたらしく、遣りて婆さんに「撮ったやろ!!」と車を叩かれたので、
不要な動きは禁物です。
改めて鯛よし百番にゆっくり見学に行きたいなぁ~と思います。
食事の美味しさは・・・・ですが、(笑)

鯛よし百番

営業時間
17:00~23:00 
18:00~23:00(火曜日のみ)
月曜定休日
〒557-0001  大阪府大阪市西成区山王3-5-25
電話番号/06-6632-0050
完全予約のお店です。遅くても前日までに予約のお電話が必要

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この記事を書いた人

海外生活を経て改めて日本の文化に興味を持ち
遊郭建築や古い建築物を巡っています。
花街の歳時記を記録していきます。

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