京都八幡市「橋本遊郭跡」遊郭建築見学に行く

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旧第二友栄楼 (美香茶楼)

旧橋本遊郭の「旧第二友栄楼」が中国茶が飲める「美香茶楼」カフェとして
2021年12月28日にオープンした事を知ったので突然行ってきました。

予約なしで行ったので、内部見学できたらラッキー!と思いながら向かいました。
橋本に来るのは6年前、車で通り過ぎた以来の訪問です。
カフェの扉を開けて「入って大丈夫ですか?」と声を掛けると、
見学希望の先客さんがお茶を飲まれていたので、お勧めのお茶を一緒に頂きました。
これから見学するところだったらしく、ご一緒させて頂きました。運が良かったです。

基本は予約してから訪ねたほうが確実です。

外観と室内

2008年まだ住宅だった旧第二友栄楼と中国茶カフェとして新しく生まれ変わった「美香茶楼」

お茶を頂いている席からの眺め

土間から上がって玄関の方向を眺めています。左側の小上がりの空間が陰見世になります。
昔はガラスがはめられていて、お客さんがガラス越しに女性を選んでいたみたいです。

上がってすぐ右側に階段があり、二階に上がっていくと目についた自動販売機(写真右)
改装前は紙が貼られていて文字が見えないようにされていたそうですが、
よく捨てずに残されていましたよね。実際、使おうと思えば使えるのかなぁ?

上がってきた階段の所に遊郭らしい女性の置物がありました。
両端の女性は何やら手に持っていますし、真ん中の女性は一見普通ですが底の部分は艶めかしい作りに
なっていました😅
落とすといけないので、普段は持ち上げる事はないそうです。

結霜ガラスの扉を窓枠にはめて再利用されています。 流し台もタイルを散りばめて可愛らしく。
老朽化していた建物を復活させて使えるよにするまで大変な労力だっただろなぁ~と思います。

旧三桝楼(橋本の香)の外観と室内

次は旧三桝楼へ(現・橋本の香)へ
現在はマッサージ業と旅館を経営されています。「美香茶楼」と同じオーナーさんです。
旧三桝楼 も説明してもらいながら、ゆっくり見学する事が出来ました。
こちらは高級遊郭で装飾も素晴らしかったです。
欄間が「鯉(来い)」とか洒落てますね。

こちらの玄関もタイルが可愛いですね~。
店主が室内からお客さんに挨拶する扉があります。
扉は低く設定されていて、自然に頭が下がるように作られているそうです。

内側から見るとこんな感じです。天井近くに神棚があります。

2階の部屋を見学。
ステンドグラスが綺麗でした。蛍光灯で明るい電気じゃない時代には夜なると艶っぽい雰囲気になっていたんだろうなぁ~と妄想してしまいます(笑)

中庭を望む
https://ryokan-kaori.com/

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この記事を書いた人

海外生活を経て改めて日本の文化に興味を持ち
遊郭建築や古い建築物を巡っています。
花街の歳時記を記録していきます。

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